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■あなどってはいけない “繰り返し”効果
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『緊迫感を与えたいなら “短文重ね”』では、アナウンサーのオリンピックの実況を参考に、短文を重ねることで文章に感情が乗り、緊張感のある文章になる、というお話をしました。実はオリンピックの実況からはもう1つ参考になる表現があるのです。
前回は実況の例として次の表現を紹介しました。
「いけ、いけ。あともう少しだ。ついに並んだ、並んだ、並んだ。逆転すれば金メダルだ。いけ、いけ!」
この文章からは、「短文表現」以外にもう1つ緊張感のある表現の特徴が見えてこないでしょうか。
「いけ、いけ」「ついに並んだ、並んだ、並んだ」「いけ、いけ」
そう、人は興奮すると間違いなく同じ言葉を繰り返すのです。あの有名なベルリンオリンピックでの「前畑がんばれ」の実況は、実に24回も「前畑がんばれ!」が繰り返されたといいます。
ふつうに考えれば単なる反復はダメ実況とされてもおかしくありません。しかし80年近く前のオリンピックの実況が今もって語り継がれている事実から考えても、この実況がいかに人の心の琴線に触れているのかがわかります。
音楽の世界でも、ラヴェルの『ボレロ』という作品は、約15分間にわたって2種類のメロディとリズムがひたすら繰り返されますが、最後は異様な高ぶりをもって終わり、今も世界中で演奏され続け名作とされています。
文章に臨場感や感情が足りない。そんなときは繰り返してしてしまいましょう。
「私はこの商品を絶対にヒットさせようと思った」
「私はこの商品を絶対絶対、絶対にヒットさせようと思った」
多くの場合、思いや気持ちの強さを感じるのは後者ではないでしょうか。
繰り返しを恐れてはいけないと思います。
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